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国際化、外国人呼び込む 笑いの拠点NGK(1)
軌跡

2015/9/1 6:00
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シーソーで3メートル以上飛び上がりながら多彩な芸を見せるカナダ人コンビ、ジャグリングをしながら互いの服を交換するドイツの着替えジャグラー、芸術と科学で幻想の世界を作り出すシャボン玉アクター――。9月4~27日、なんばグランド花月(NGK、大阪市)で開く「THE 舶来寄席」には、海外から4カ国6組のパフォーマーが集まる。

舶来寄席を企画・制作するよしもとクリエイティブ・エージェンシーの戸田義人副社長は「外国人観光客に大阪の夜を楽しんでもらうエンターテインメントを提供したい」と話す。京都や奈良などの社寺の世界遺産登録や為替相場の円安傾向、官民一体の誘致の取り組みなどを受け、関西を訪れる観光客は近年急増している。もっとも、お目当ての観光やショッピングを終えた後、夜の時間を「手持ち無沙汰」にしている場合も多い。

ショッピング、グルメに続き、観光に欠かせない第3の柱はエンターテインメント。大阪なら「笑い」だ。よしもとは大阪から世界に笑いを発信する「大阪笑(show)構想」を掲げる。構想の中心に位置するのがNGK。吉本新喜劇の拠点として知られる劇場に様々な笑いを集約していく。

舶来寄席は同構想の一環として2014年に始まり、今回が3回目。パントマイム、アクロバット、ジャグリングなどは技術が高いだけでなく、ユーモアもたっぷり。戸田副社長は「夜のレジャーが充実すれば宿泊客も増え、関西全体の活性化にもつながる。来年以降は舶来寄席を定番化したい」と意気込む。

よしもとは笑いの国際化に向けて他にも手を打っている。NGKの舞台を主催する吉本興業が14年11月、電通、ソニー・ミュージックエンタテインメントなどと共同で設立した「MCIPホールディングス」は、経済産業省が進める「クールジャパン」の一環で、アジアを中心に日本の笑いを発信するのが狙いだ。

すでにインドネシア、タイ、台湾、ベトナム、シンガポールなどに若手芸人を派遣した。芸人は一定期間現地で生活し、現地のテレビ番組やイベントなどに参加するほか、ノンバーバル(非言語)パフォーマンスを中心に新しい笑いの創作に取り組む。戸田副社長は「若手芸人には現地の笑いのニーズ、うけること、うけないこと、やってはいけないことなどを吸収して帰ってきてほしい」と話す。

海外で「笑いのツボ」をつかんだ若手芸人のノウハウが舶来寄席に生かされ、NGKの舞台が一層華やかになる。そんな日は近いかもしれない。

シニア・エディター 泉延喜が担当します。

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