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中之島駅、夢広げる起点に おけいはん走る(7)
軌跡

2017/7/21 6:00
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京阪電気鉄道の天満橋駅4番線ホーム壁面に「先覚志茲成」という扁額(へんがく)がある。読み方は「せんがくのこころざしここになる」、意味は「先輩たちの悲願(都心部乗り入れ)をやっと達成した」だ。1963年、天満橋駅―淀屋橋駅の延伸区間が営業開始した際、村岡四郎社長(当時)が筆を執った。

加藤社長は統合型リゾート(IR)とのアクセス鉄道を目指す

加藤社長は統合型リゾート(IR)とのアクセス鉄道を目指す

かつて大阪市には「市内交通は市営で」という"市営モンロー主義"があり抵抗は強かった。村岡氏の協力要請に対し中井光次市長(同)が「この工事は京阪でほんとにできるのかねぇ」と述べたと社史「京阪70年のあゆみ」は記す。

だが京阪は止まらない。89年に三条駅から出町柳駅へ、2008年に天満橋駅から中之島駅へと路線を延ばした。中之島駅と阪神電気鉄道の西九条駅をつなぐ計画もある。村上ファンドによる阪神株式の大量取得問題では、実現こそしなかったものの阪神との経営統合による打開を目指した。

京阪ホールディングス(HD)の加藤好文社長は「鉄道事業は時間がかかり、仕掛けが大変」と語るが、実は中之島駅にはその仕掛けを設置済みだ。関西国際空港と新大阪駅を結ぶ新線「なにわ筋線」との連絡通路ができあがっている。

中之島駅の使い道は多い。カジノを含む統合型リゾート(IR)を大阪・夢洲に誘致できれば地下鉄中央線がアクセス鉄道になる。加藤社長は「中之島駅から南西に進み中央線九条駅につなげば京都とIRが結ばれる」と述べ、これまでにない路線案を明らかにした。九条駅には阪神なんば線も乗り入れており、京阪歴代首脳が夢見てきた神戸方面との接点にもなる。「先覚」ばかりでなく「現役の志」もまた骨太である。

=この項おわり

次回は「東大阪、住工共生の奮闘」

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