2019年9月19日(木)
トップ > 特集 > 関西発 > 軌跡 > 記事

関西発

フォローする

11月6日の電子版のリニューアルに伴い、特集「関西発」は「地域」セクションに移りました。「関西発」のコンテンツは「地域」セクションの「関西」でご覧頂けます。

世界にダンサー輩出 踊る!バレエ団(4)
軌跡

2017/8/17 17:00
保存
共有
印刷
その他

モスクワ、ヴァルナ、ジャクソンという世界三大国際バレエコンクールで上位入賞者を次々と輩出しているのが地主薫バレエ団(1988年設立)だ。代表の地主は法村・友井バレエ団でソリストまで務めたが、子育てを機に退団。バレエ団を立ち上げた。海外留学の経験はなく「法村先生のところで教わったことを教えただけ」(地主)。

奥村康祐(左)、金子扶生(中)を指導する地主薫(大阪市の地主薫バレエ団)

奥村康祐(左)、金子扶生(中)を指導する地主薫(大阪市の地主薫バレエ団)

きっかけは、教え子で現在はボストン・バレエ団のプリンシパル倉永美沙だ。ボリショイ劇場の芸術監督に招かれ、93年のモスクワ国際のガラ公演で踊った。「世界の最高水準に触れ、海外のコンクールを意識するようになった」

倉永はモスクワのジュニア部門やジャクソンのシニア部門で金賞を獲得。刺激された金子扶生(英国ロイヤル・バレエ団ソリスト)はヴァルナのジュニア部門金賞、奥村康祐(新国立劇場バレエ団プリンシパル)はモスクワとジャクソンのシニア部門で銀賞をとる。

88年設立のケイ・チェンバーカンパニーの出身者には2016年に紫綬褒章を受章した山本隆之や新国立劇場バレエ団プリンシパルの福岡雄大らが名を連ねる。主宰の矢上久留美、恵子は、80年からのニューヨーク留学を経てバレエ団を設立。恵子はニューヨークで学んだジャズダンスの経験からコンテンポラリーの振り付けに才能を発揮し、国際コンクールに出場するダンサーの振り付けを多く手掛けて受賞に貢献した。

舞踊ジャーナリストの菘あつこは「全幕ものを上演する機会が少ない関西では、ジャンプや回転などの技を磨くのに熱心な人が多い」とみる。こうした技術の高いダンサーを見る機会が関西では少ないのが惜しい。関西で育ったダンサーが活躍する公演が増えるのを期待したい。(敬称略)

=この項おわり

次回は「祇園と文学」

関西発をMyニュースでまとめ読み
フォローする

保存
共有
印刷
その他

関連キーワード

電子版トップ

電子版トップ特集トップ


日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。