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関西発

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オペラと合体 挑戦続ける 上方落語ニューウエーブ(5)
軌跡

2015/6/13付
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京都市左京区の京都造形芸術大学内京都芸術劇場春秋座で6日、落語とオペラが融合した新しい舞台「おぺらくご」が上演された。

京都フィルハーモニー室内合奏団12人が扇形になり、モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を奏でる。扇の要に位置する落語家の桂米団治が「ドン・ジョヴァンニのだんな、もう堪忍しておくれやす」と切り出す。舞台の花道に現れた歌手の伊藤絵美がメゾソプラノの美声を披露した後、「あんた、何してんの!」と掛け合った。

クラシック音楽が好きな米団治が「解説なしにオペラの世界を伝えることができないか」と思い立ったのがきっかけ。市川猿翁が設計・監修した本格的な歌舞伎を上演できる春秋座での公演は2回目。改心しないドン・ジョヴァンニが舞台装置の「セリ」を使って地獄に落ちるオチだ。

上演前の落語会では桂紅雀がお代をごまかすおなじみの「時うどん」を演じ、米団治が亡き父、米朝が復活させた大作「地獄八景亡者戯(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)」に挑んだ。米団治は米朝や高倉健らが待つにぎやかな冥土に観客をいざなう。

米団治は古典落語に純粋な心で向き合う「王道を見失わずに歩む」を信条にする一方で、「上方の華やぎを大切に落語のさらなる繁栄」を願う。継承と創造の道に終わりはない。

(この項おわり)

次回は「手塚治虫と宝塚歌劇」

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