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学校公演 プロの踊り手に 踊る!バレエ団(2)
軌跡

2017/8/15 17:00
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「文化・芸術不毛の地である神戸にバレエ団を根付かせたい」

貞松・浜田バレエ団を結成した1965年、神戸市で活動する文化芸術団体はほとんどなかった。貞松融代表は「海外や東京からプロを招けばいいという考えが大勢だった」と逆風下でのスタートを振り返る。

貞松・浜田バレエ団出身の森優貴振付の「死の島」=瀬戸 秀美撮影

貞松・浜田バレエ団出身の森優貴振付の「死の島」=瀬戸 秀美撮影

貞松は法村友井バレエ団で音楽教育の手法であるリトミックを学んだのち、東京の松山バレエ団に入団。3カ月に及ぶ中国公演などで経験を積み、60年に地元神戸に戻った。まずつくったのはダンサー養成のための稽古場。「全国からダンサーが集まる東京と違い、地方では自分たちで団員を育てなければならない」(貞松)との考えからだ。その頃、兵庫県尼崎市でバレエ研究所を開いていた浜田蓉子と知り合う。意気投合した2人は2団体を統合し、62年に貞松・浜田バレエ学園が誕生する。

知り合いに頼まれて67年に始めた学校公演は基礎力を高めるのに大いに役立った。簡単なセットや照明を持ち込み、体育館などでバレエを見せる。県内の小中学校から引き合いが相次ぎ、70年までに100回を数えるまでに。「子どもの目を引こうと努力することで団員がプロの踊り手になっていった」と貞松は話す。今ではバレエ団の学校訪問は一般的だが、当時は先駆けだった。現在も年間20回ほど続ける大切な事業だ。

98年に始めた「創作リサイタル」は今年29回目。同バレエ団出身でドイツのレーゲンスブルク歌劇場で芸術監督を務める森優貴作の「死の島」などを披露する。バレエの基本はクラシックにあるが、「日本人のバレエを表現したい」(貞松)との思いから続けている。対照的なクラシックと創作を交互に踊ることは、ダンサーの技術向上にも役立っているという。(敬称略)

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