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未来都市 新たな進化へ 大阪砲兵工廠の遺産(5)
軌跡

2014/8/9付
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民間によるOBPの区画整理事業は大阪市からなかなか認可が下りなかった。市に相談せず発表したマスタープランは市議会で問題になった。国会議員経由で都市計画道路の予算がつき、市がへそを曲げたこともあったという。

OBPで異彩を放つオブジェ「HOMMA DEKKA」

OBPで異彩を放つオブジェ「HOMMA DEKKA」

「野っ原にぽつんとツインタワーだけできても困る」。松下グループの松下幸之助氏の言葉から着工も3年延びた。その間に京橋駅との連絡デッキや大阪環状線の大阪城公園駅がOBP側の資金で計画され、ホテルニューオータニの進出も決まった。苦労の結果、新宿副都心以上に1ブロックが大きいスーパーブロックと歩車分離、無電柱化など、行政主導では実現できなかった未来型の街ができる。

86年に街開きして約30年が経過し、OBPは新たな段階へ入る。初の老朽ビル建て替えが始まり、KDDIもデータセンターなどが入るビルの建設に着手した。関係企業でつくるOBP開発協議会は「立地できなかった高級賃貸マンションや病院、学校などが進出できるよう用途を変更し、にぎわいを増したい」(舟越照代事務局長)という。

OBPを歩く。クリスタルタワー前に流政之氏のオブジェ「HOMMA DEKKA」がある。さびた鉄塊が砲身の一部に見え、異彩を放つ。軍需工場からの大変貌に「ほんまでっか?」とつぶやいているのか。工廠の歴史を語り継ぐことで「正の遺産」としよう。(この項おわり)

次回は「竹内街道 時をまたぐ」

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