2017年12月17日(日)

オムロン、自動運転AIの開発加速 25年度に売上高200億円

2017/9/27 15:58
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 オムロンが自動車の自動運転の普及をにらみ、技術開発を加速している。人工知能(AI)などでドライバーの運転への集中度を判定する車載センサーの開発について27日、進捗状況を発表した。ドライバーを常時監視できれば自動運転から手動運転へ安全に切り替えられるようになる。居眠りの警報システムなども開発する。2025年度に売上高200億円規模の事業に育てる。

 「ドライバーの状態を総合的に読み取り、自動運転の質を向上できる」。プロジェクトを担う技術・知財本部の川出雅人・画像センシング研究室長は同日、東京都内で開いた記者会見で力を込めた。

 オムロンが開発を進めるのは独自の画像認識技術とAIを組み合わせ、ドライバーが手動運転に適した状態かを判断する技術だ。車載センサーでまぶたの開閉や顔の向き、姿勢の変化から居眠りやよそ見、体調の急変といった様々な状態を検知する。

 改良を重ねた結果、(1)ドライバーが運行の状態を注視しているか、(2)どれだけ早く手動の運転に復帰できるか、(3)運転席にいるか――の3つの指標をもとに総合的に判定できるようになった。同時に複数の項目で判定できる技術は世界初という。精度を向上させて、マスクやサングラスで顔の一部が隠れていても判定できるようになるなど「賢く」なったという。

 この技術を応用すれば、ドライバーが居眠りやよそ見をしている場合に、警告したり、自動運転をやめて路肩に緊急停止したりできるようになる。

 19~20年に発売される自動車への採用を目指す。居眠りなどの警報システムやドライバーの安全運転を評価するサービスの提供も検討する。25年度に関連事業の売上高を200億円にする。

 年内にも名古屋大学などと組んだ実証実験を始める。大手損保会社の営業車にオムロンのセンサーを載せて、営業マンの運転中のデータを集め、判定の精度を確かめる。集めたデータは自動運転システムなどの開発に活用する。まず、名古屋市内で20~30人規模で実施。3年後には実験を全国に広げ、累計1000人のデータを集める。

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