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老舗企業、地域に根ざす 船場は復活するか(4)
軌跡

2014/10/3 6:30
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「100年以上続く老舗企業が船場には450社以上ある」。パナソニックの元取締役で老舗学研究会共同代表の前川洋一郎さんは語る。規模を拡大しなくても地域に根ざし、よい企業市民として社会のかがみになる。そんな企業が長く続くとみている。

来年2月の竣工を目指し建築中の田辺三菱製薬新本社ビル(大阪市中央区)

来年2月の竣工を目指し建築中の田辺三菱製薬新本社ビル(大阪市中央区)

荒川化学工業は船場を象徴する老舗だ。松ヤニを用いたインキのにじみ止め薬品などトップシェアの商品をいくつも持つ。末村長弘取締役相談役は「創業138年で経営危機が3回あった」というが、赤字は一度もない。「大家族主義」を標榜し、顧客とともに社員を大切にする。「毎年全社員の家族にお歳暮を贈る。小学校に入学する子を持つ社員にはランドセルを贈っている」と末村さん。東京へ移転した企業が多い中、「大阪に本社があると東京の大企業のトップが訪ねてくれる」とメリットも感じている。

田辺三菱製薬は現在、製薬発祥の地である道修町に本社ビルを建てている。島田尚彦渉外担当部長は「地域貢献にこだわり、大阪を盛り上げようという空気をつくりたい」と話す。自ら船場げんきの会主催の「船場フォーラム」に参加。企業と地域が連携した災害対応などを訴えている。

東京の丸の内や日本橋のような、街づくりを主導する地権者(大企業)は船場にいない。主要な大学がすべて郊外に流出し、若者が少ないハンディもある。だが、老舗企業のパワーを結集できれば道は開ける。島田さんは「ストーリー作りが大事だ」と語る。

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