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人命救助、歩みをつなげ 彩り豊かに ロボット脈々(4)
軌跡

2015/3/27 6:30
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レトロな雰囲気の旧二葉小学校校舎(神戸市)に、NPO法人「国際レスキューシステム研究機構」が入居する。全国のロボット研究者と協力体制を組んで文部科学省や経済産業省、総務省の様々な開発事業を受託する。神戸市立工業高等専門学校の教授で同機構の小林滋理事は「人命救助ロボットを開発する全国の研究者の思いが詰まった組織」と解説する。

京大の松野教授が開発した災害救助ロボ(京都市西京区)

発足は2002年。神戸大学助教授時代に阪神大震災を体験した田所諭・東北大学教授が会長を、神戸大助教授時代に震災に遭って教え子を亡くした京都大学の松野文俊教授が副会長を務める。両氏とも「研究者として何ができるのか」を自問自答し、ロボット技術を生存者の探索などに生かす道を探り始めた。

調べてみると、大災害時に人命救助に使うロボットの研究開発は全く手つかずの分野だった。狭い場所に入っていけるヘビ型ロボットを開発して05年の愛・地球博に展示したり、がれきが山積みの場所を踏破できる移動式ロボットを07年の国際ロボット展で実演したりと成果を上げてきた。

しかし事業が終わると、継続して改良する研究や現場で実証する試験もできなくなる。その課題が一気に露呈したのが11年の東日本大震災。事故を起こした原子力発電所を探査できるロボットをすぐに投入できなかった。松野教授は「開発、試験、改良のサイクルが回る仕組みを作らなければいけない」と強調する。

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