2018年11月15日(木)

百貨店夏商戦「体験」あつく 屋上でBBQ、七夕イメージの総菜

2017/5/26 6:00
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夏に向けて関西の百貨店各社が「体験」をカギに集客に工夫を凝らしている。大丸梅田店(大阪市)は6月から順次、浴衣や総菜も販売して五感で楽しむ「七夕」商戦を仕掛ける。高島屋大阪店(同)はビアガーデンに撮影場所を設けて来店者の交流サイト(SNS)の投稿を促す。不要不急な物は買わない消費者が増える中、客数が多い都市部店舗で来店する楽しさを訴え消費を促す。

大丸梅田店は夏前で商戦が手薄となる時期に「七夕」を仕掛ける。浴衣の販売だけでなくメークやネイルも提案。織り姫とひこ星をイメージしたゼリーや、天の川のように星形に切り抜いた野菜を使った総菜なども販売する。館内に七夕のツリーを置いて季節感を出す。浴衣で来店した客には景品を先着で配るなど、楽しさを演出する。

浴衣の販売は夏祭りが始まる7~8月がピークだが、「6月から需要をつくり出す」(大丸松坂屋百貨店の岡本健男営業推進部長)。浴衣は外国人客にも人気があり、購入を促す。

ビアガーデン商戦も熱を帯び始めた。高島屋大阪店は屋上に星形の撮影スポットを3カ所設けた。イルミネーションに照らされた場所で写真を撮影。「インスタグラムなどSNSで拡散してもらい、他の利用者を呼び込む」(広報・IR室)

そごう神戸店(神戸市)は今シーズンからビアガーデンで週末限定の「昼バーベキュー」を始めた。90分で2700円の飲み放題・食べ放題。手ぶらで手軽にできる屋上バーベキューで昼食の集客を増やし、客席の回転率を上げる。百貨店になじみの薄い客に足を運んでもらい、新たなファン層につなげる。

大丸京都店(京都市)では、大きな鏡台をぐるりと一周すると旬のメークが完成する売り場を24日に設けた。国内外90以上のブランド商品の中から自分の好みを選び試せる。アイメーク、ベースメークなど手順ごとに回ると自分で旬のフルメークアップができる。衣料品の不振分を好調な化粧品販売で補う狙いだ。

阪急うめだ本店(大阪市)は「街で着る」をテーマに水着を売り出す。パレオやワンピースなど街中やホテル内でも着て歩けるタイプの商品を取りそろえる。

定番の中元商戦も「体験」を取り込み始めた。近鉄百貨店ではホテル・旅館のペア宿泊券(税別3万600円)やスパの入浴マッサージ券(1万5600円)など体験型ギフトを販売品目に加えた。贈り先に時間の使い方を提案する商材だ。

日常生活圏にある郊外の百貨店は消費者の価格志向が強く苦戦する半面、都心部の店舗は比較的堅調。インバウンド(訪日外国人)需要の追い風も得つつ、稼ぎ頭の都市部店舗でコト消費を仕掛けて売上高の大部分を占める国内客を囲い込み、足元の回復基調を夏場につなげる考えだ。

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