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元祖「100円ショップ」 百貨店 挑戦の100年(3)

軌跡

100万円以上もする宝飾品や腕時計が売れる百貨店と、100円ショップ。一見関係がなさそうだが、そうではない。実は高島屋は戦前、10銭均一の店舗を運営しており、これが100円ショップのルーツという説がある。

店舗の名称は「10銭ストア」。電球や歯ブラシなどの日用品、文具や食品など、生活に必要なものはほとんどそろう。米国ではやっていた、10セント均一店を手本に高島屋が日本流に改良した。

始まりは1926年に長堀店に設けた10銭均一売り場。31年からは単独店舗を出し始め、「20銭ストア」「50銭ストア」も展開した。今ならさしずめ200円ショップ、500円ショップだろう。当時はデフレまっただ中。最盛期には106店に広がったが、戦時色が強まるとともに、商品がそろわず縮小、戦後、高島屋本体に吸収された。

翻って今日、郊外の百貨店は苦戦気味で、撤退した跡のテナントに100円ショップが入る例が目に付く。例えば8月末に閉まる高島屋和歌山店の後釜はスーパーと100円ショップのワッツだ。

脱デフレに向かうなか100円ショップの人気は高まる一方。商品供給するのは関西の中堅メーカーが多い。ある雑貨メーカーの社長は「いまの消費者は一工夫しないと仮に10円に下げても買わない。だから死に物狂いで考えている」と話す。売れなければ値下げすればいいと考えがちな百貨店とは真剣さが違う。

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