鴻海董事長「交渉90%乗り越えた」 シャープ買収巡り

2016/2/5 18:34
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台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘董事長は5日、シャープ買収に向けて優先交渉権を得たと表明した。最終契約は2月末を目指したいと語った。郭氏が5日にシャープの高橋興三社長と協議後、記者団に明らかにした。郭氏は高橋社長とともに署名した合意書を記者団に示し、シャープ買収に向けた優先交渉権を得たと強調した。

シャープ本社での会談を終え、基本合意書を見せる鴻海の郭董事長(5日午後、大阪市阿倍野区)

郭氏は「今日は正式な契約を結ぶはずだったが、法的なプロセスを踏まないといけないので、出来なかった」と説明。両社の交渉での課題について「考え方は約90%は乗り越えられている。残る10%は法的なところで、私はほとんど問題ないと考えている」と語った。出資の狙いについて「自身の経験を生かし、シャープの新たな創業の意味合いで再生していきたい」と述べた。

また、太陽電池事業の業績がシャープ全体の足を引っ張っているとし、唯一、切り離す事業だと指摘。「ソーラー以外はシャープを分解することはない。ブランドも継続させる」と語った。

シャープは4日の取締役会議で鴻海案を協議し、優先的に交渉することにしていた。これを受け郭氏が来日し、5日に大阪市のシャープ本社で高橋社長らと詰めの協議をした。鴻海は総額7000億円規模の支援を提案しているとみられている。

郭氏は高橋社長との協議前に記者団に「4日のシャープの取締役会後、鴻海側の提案を支持してもらい、優先的に交渉できるという内容の連絡を受けた」と説明。「シャープの主取引先銀行も含め、今日の午後2~3時前後には契約について最終形のサインをしたい」と述べ、同日中の決着を目指す考えを示した。

シャープは当初、官民ファンドの産業革新機構からの出資を受け入れる方針だったが、対抗策として支援額を上積みした鴻海案の採用に判断が傾いた。

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