太陽の塔、第4の顔 「地底の太陽」復元へ縮小模型
大阪府は29日、1970年の大阪万博で「太陽の塔」につながる地下に展示されていた「地底の太陽」の縮小模型を、大阪府吹田市の万博記念公園で公開した=写真。現物は行方不明になっており、この模型を基に直径約3メートルの現物大で復元する。塔の耐震改修工事終了後の2018年3月から一般公開の予定。

地底の太陽は顔のような円形のオブジェで、当時、地下展示室に世界中から集められた仮面や神像とともに飾られた。塔の外側にある3つの顔に続く「第4の顔」と呼ばれていたが、万博終了後に行方が分からなくなった。
縮小模型は現物の10分の1の大きさで、発泡スチロールを強化プラスチックで覆い、現物と同じ金色に塗装。復元プロジェクトのプロデューサー、平野暁臣氏は「後世に残す意味のあるものにしたい」と意気込みを話した。