2019年3月24日(日)

大阪女児焼死、再審開始へ 検察が特別抗告を断念

2015/10/27付
保存
共有
印刷
その他

大阪市東住吉区で1995年、女児(当時11)が死亡した火災で、殺人罪などで無期懲役が確定した母親の青木恵子さん(51)と当時内縁の夫だった朴龍晧さん(49)の再審開始を認めた大阪高裁の決定について、大阪高検が特別抗告を断念する方針を固めたことが27日、検察関係者への取材でわかった。

刑事訴訟法は、特別抗告が認められるのは決定に憲法違反や判例違反がある場合に限られるとしており、高検は抗告の理由がないと判断したとみられる。特別抗告期限の28日を過ぎると再審開始が確定し、今後、大阪地裁で裁判がやり直される。

戦後に発生し、いったん死刑や無期懲役が確定した後、再審が開かれたこれまでの8件の事件は、いずれも無罪が確定している。

23日の大阪高裁決定は火災原因について「車庫の車からガソリンが漏れたことによる自然発火だった可能性が否定できない」と指摘。確定判決が有罪の根拠とした朴さんの捜査段階の自白調書は「有罪を認定するに足りるだけの高い信用性がないことが明らか」として、再審開始を認めた2012年3月の大阪地裁決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却した。

同時に2人の刑の執行を26日午後2時で停止することも決定。検察側はこれに対し異議申し立てをしたが、大阪高裁の別の部が棄却し、同日、2人は約20年ぶりに釈放された。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報