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万博・IRのアクセスに 淀川の舟運復活(4)
軌跡

2017/9/28 17:00
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 木津川と宇治川、桂川の3川合流地域にある京都府八幡市の背割堤と京都・伏見、大阪・枚方を結ぶ遊覧船の試験的な運航が10月に行われる。淀川河川事務所がかかわる舟運のイベントは多く開催されてきたが、「背割堤から伏見まで遡る運航は初めて」という。

右岸(手前側)に船の行き来ができる閘門を設ける構想がある淀川大堰

右岸(手前側)に船の行き来ができる閘門を設ける構想がある淀川大堰

 淀川の本格的な舟運復活には大きな課題がある。枚方と伏見の間には水深の浅い所があり、航行が難しいのだ。イベントの際は事前に航路を点検するが、淀川の観光船の事業者は「大雨の後には土砂が堆積しやすい。定期的な運航を目指すには、安定した航路の確保が必要になる」と話す。

 もう一つの課題は下流の淀川大堰の閘門(こうもん)設置だ。船が大堰を越えて航行できないため、現在新淀川を遡っていく航路はつくれない。近畿地方整備局は以前から閘門設置について専門家らによる委員会を設けて検討を進めてきた。現在は右岸側へ設置する場合の構造や工事費を抑える工法などを内部で検討しているという。

 大阪商工会議所は2015年、淀川大堰の閘門設置や、十三大橋を架け替える際は橋そのものを集客施設化することなどを盛り込んだ淀川の活性化に向けた提言をまとめた。閘門建設には地元の熱意、機運醸成が欠かせない。このため、昨年から経済界などの有力者に淀川の舟行を体験してもらう催しも開催している。

 今後は万博や統合型リゾート(IR)が淀川の舟運に影響するとみられている。万博会場でありIRの整備地でもある夢洲(ゆめしま)へのアクセスとして船の利用が想定されているためだ。十三大橋付近に船着き場を設置し、淀川から夢洲に船で入場者を運ぶプランなどが浮上している。万博開催が実現した場合、新たな舟運構想が動き出すかもしれない。(おわり)

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