2019年1月24日(木)

大阪・東住吉の放火殺人、高裁も再審認める 大阪高検は異議

2015/10/23付
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大阪市東住吉区で1995年、女児(当時11)が死亡した火災で、殺人や現住建造物等放火などの罪で無期懲役の判決が確定した母親ら元被告2人の再審開始決定に対する即時抗告審で、大阪高裁(米山正明裁判長)は23日、再審開始を認めた大阪地裁決定を支持し、検察側の即時抗告を棄却した。刑の執行を10月26日午後2時で停止する決定も出した。

支援者の前で「再審開始」の紙を掲げる弁護団(23日午前、大阪高裁前)=写真 伊藤航

支援者の前で「再審開始」の紙を掲げる弁護団(23日午前、大阪高裁前)=写真 伊藤航

2人は女児の母親の青木恵子元被告(51)と当時内縁の夫だった朴龍晧元被告(49)。執行停止に対し、大阪高検は23日、異議を申し立てた。

確定判決は捜査段階の朴元被告による「ガソリン約7リットルを車庫の床にまき、ライターで放火した」との自白を有罪の根拠としており、供述の任意性と信用性、自然発火の可能性の有無が争点だった。

決定で米山裁判長は、再審請求後に弁護側と検察側のそれぞれが実施した火災の再現実験結果を検討。「車からガソリンが漏出したことによる自然発火だった可能性が否定できない」と指摘し、自白した方法で放火することは「実現可能性が乏しく、客観的状況と整合しない」とした。

そのうえで自白について「有罪を認定するに足りるだけの高い信用性がないことが明らか」と判断し「確定判決の有罪認定には合理的な疑いが生じている。刑の執行を継続することは正義に反する」と結論づけた。

事件は95年7月22日に発生。大阪市東住吉区で民家が全焼する火災が起き、1階の風呂場で入浴中だった女児が死亡した。大阪府警は同年9月、保険金目的で女児を殺害したとして、青木元被告と朴元被告を殺人容疑などで逮捕、2人は同罪などで起訴された。

大阪高検の榊原一夫次席検事の話 主張が認められず誠に遺憾。決定内容を検討し適切に対処したい。再審請求人の身柄関係は特に迅速、適切に対応したい。

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