お堂まるごと30メートルスライド 奈良・唐招提寺御影堂で曳屋工事開始

2017/9/21 12:11
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奈良市の唐招提寺で21日、修理中の御影堂(重要文化財)を解体せず移動させる「曳屋(ひきや)」作業が始まった。国宝の鑑真和上坐像(ざぞう)を安置する「宸殿(しんでん)」と玄関部分を切り離し、10月末までにそれぞれを北側に約30メートル移動させる。

宸殿は玄関部分と切り離し、ジャッキで高さ約60センチ持ち上げた状態で作業開始。午前10時ごろ、4台の油圧ジャッキに押されると、地面に敷かれたレールの上をゆっくりと約80センチ移動した。こうした作業を繰り返し、今夕までに約10メートル移動させるという。

唐招提寺などによると、基礎を設置し直した後、元の場所に戻して屋根のふき替えや耐震補強などを行う。工事は2021年3月に完了する予定。

西山明彦長老(66)は「100年先の世代のために御影堂を修復し、つなげていきたい」と話した。

御影堂は江戸時代に興福寺一乗院として建立され、明治以降は県庁や裁判所として使用。約50年前に鑑真和上1200年忌事業として唐招提寺の境内に移築された。〔共同〕

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