2019年7月17日(水)

若者「理想の社会」スピーチ 18歳選挙権を前に大阪でシンポ

2016/3/21 1:50
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今年夏の参院選から選挙権年齢が18歳に引き下げられるのを前に、大阪市中央公会堂(北区)で20日、高校生や留学生が理想の社会と選挙について考えるシンポジウムが開かれた。初めての選挙を間近に控える生徒たちが全て英語でプレゼンテーションし、関西の総領事らと意見交換。主催者は「多角的な視点で社会問題を考えるきっかけにしてほしい」と期待した。

シンポジウムは関西領事団と、領事らが顧問を務める室内楽団「日本テレマン協会」が主催。大阪府立住吉高、関西学院千里国際高等部の生徒のほか、同志社大大学院や神戸大の留学生など、17歳を中心とした若者23人が7チームに分かれて参加した。

シンポジウムのテーマは「機嫌よう暮らす」。関西領事団が前日までに生徒や学生にプレゼンテーションの方法などを指導し、チームごとにテーマに対する意見を英語で発表した。

現在領事団の団長を務めるオランダのほか、米国、タイ、インドの総領事も出席。いずれの国も選挙権年齢は18歳からだ。総領事ら約30人が見守る中、府立住吉高の生徒らは「あいさつを交わすこと、人に感謝をすること、笑顔でいること。私たちにもできる、より良い社会への第一歩です」と身ぶり手ぶりを交え、堂々とした英語で意見を表明した。

このほか関西学院大阪インターナショナルスクールのチームは「日本ではまだ外国人に対する差別がある。過ごしやすい社会にするために、国籍や宗教、性的差別など、教育によって無くすべきだ」と主張。神戸大学の留学生チームは「若者の選挙権はもっとも価値のある意思表示の手段だ」などと述べた。

生徒らのプレゼンテーション後、在大阪・神戸オランダ総領事のローデリック・ウォルス氏は講演で「社会は私たちがつくっている。責任持って社会に参加し、お互いの意見を共有することが大切だ」と呼びかけた。その上で「君たち若い世代が未来の社会をつくっていくんだよ」と笑顔を投げかけた。

府立住吉高3年の三田地智美さん(18)は「海外の視点も交え、良い社会について考えることはとても刺激的な体験だった」と話していた。

主催した日本テレマン協会の中野順哉代表は「効率化が進む現代では、考える機会が極端に減っている」と指摘。シンポジウムの狙いについて「18歳選挙権で模擬選挙などが盛んに行われているが、方法論だけでなく、選挙に臨む前に自分が望む社会とは何かを考える練習も若者には必要だ」と話す。

生徒や学生を指導した関西領事団事務局のトロイアノス・アンジェラ氏は「異なるバックグラウンドを持つ学生が意見をぶつけ合うことで、自分だけでは気づかなかった視点を得られたのではないか」と期待した。

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