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教育・研究…多様な役割 天王寺動物園の新世紀(2)
軌跡

2015/1/21 6:30
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大阪市天王寺動物園の源流は19世紀にさかのぼる。

天王寺動物園は市街地の中にある(大阪市天王寺区)

天王寺動物園は市街地の中にある(大阪市天王寺区)

1875年(明治8年)、現在の大阪・本町に「府立大阪博物場」が設立される。国内外の名産品を展示、紹介する施設で、一角でクマやクジャクなど鳥獣を飼っていた記録がある。84年、正式に「動物檻(かん)」が設けられて施設を充実。ライオンやゾウなど海外の動物も飼育するようになり人気を集めた。

この動物檻が府から市へ無償譲渡されて第5回内国勧業博覧会(1903年に開催)跡地に移転し、改めて15年(大正4年)1月1日に開業する。これが天王寺動物園だ。引っ越しの際にはゾウが大阪の市街をのそりのそり、深夜から明け方まで約10時間かけて歩く一幕もあったという。

昭和初期にかけて関西各地で電鉄会社も遊園地と併設した動物園を次々と開設、集客競争が起きた。天王寺動物園ではチンパンジー「リタ」が人間をまねた達者な芸で人気を博し、34年(昭和9年)には入園者数がそれまでの最高の約258万人に達した。

かつてはレジャー施設の性格が前面に出ていた動物園だが、戦後は動物や環境の保護などの社会教育に加えて学術研究、生物多様性を維持する「種の保存」施設など、様々な役割が期待されている。

「人と動物との関係が希薄になる中、人間以外の存在を体感してもらえるのが動物園。多義化し、運営が難しいのは確かだが一面だけを強めるべきではない」。牧慎一郎・改革担当部長はこう話す。

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