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迫る投票日、広報戦過熱 両派はCMで対決

2015/5/14 19:14
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 大阪市を5つの特別区に分割する「大阪都構想」の是非を問う住民投票(17日投開票)の賛否両派の運動が終盤戦に入り、広報合戦が過熱している。構想を推進する大阪維新の会は巨費を投じてテレビCMや電話で幅広く宣伝。反対派もCM放映で対抗し、自民党に続いて民主党も14日、放映を始めた。市選挙管理委員会も通常の市長選の2倍の予算を投じ、イベントを相次ぎ開いている。

大阪市役所前で行われた、歌やダンスによる住民投票の啓発イベント(11日、大阪市北区)

大阪市役所前で行われた、歌やダンスによる住民投票の啓発イベント(11日、大阪市北区)

 維新は、国政政党の維新の党の政党交付金なども活用して5億円規模を投入。4月13日からテレビCMを放映し、週末だった今月9、10日には橋下徹代表(大阪市長)が青空を背景に「とにかく大阪をよくしたい。その思いだけでここまでやってきた。大阪を変えられるのはこのワンチャンスだけ」と話す1分間CMを民放各局で流した。CMは17日まで続ける。

 報道各社の世論調査では反対が賛成を上回り、巻き返しには無党派層の取り込みが欠かせない。9、10両日には無作為発生させた電話番号にかけ、橋下氏の録音メッセージを流す作戦も実施。市内の固定電話約70万件につながったという。松井一郎幹事長(大阪府知事)は「(録音電話は)賛否両論あると思うが、会えない人に少しでも説明したい」と話す。

 一方、反対派は「維新のような莫大な予算はかけられない」(自民市議)と大規模な広報に取り組んでいなかったが、自民府連や民主府連はCM放映にかじを切った。

 自民のCMは財布のかたちをした「大阪市民のおさいふクン」が怒りながら「イメージだけでなく真実を知って投票しましょう」と訴える内容で10日から放映。自民市議は「維新のように華やかではないが、あえて質に差をつけて話題をさらいたい」と狙いを話す。

 民主府連も14日からテレビCMを開始。大阪弁を話す男女が「よう考えてや。大阪市は二度と戻ってけえへんで」などと訴える内容で、7種類のCMを準備している。

 賛否両派だけでなく、投票を呼び掛ける市選管も1億5千万円を投じて大がかりな広報活動に“参戦”、イベントを相次ぎ仕掛けるなどしている。

 11日には市役所前でシンガーソングライターの寺前未来さんが市選管の依頼で作詞・作曲した曲を披露するイベントを実施。市営地下鉄御堂筋線では17日まで、車内広告を全て啓発広告で埋める「スーパーライナー」が終日運行している。

 市選管担当者は「住民投票は国政選挙や市長選と内容が異なる。多くの市民に理解を深めてもらいたい」としている。

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