関電高浜原発、再び運転認めず 大津地裁異議審決定

2016/7/12 15:37
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 関西電力高浜原子力発電所3、4号機(福井県高浜町)を巡り、大津地裁(山本善彦裁判長)は12日、運転差し止めを命じた3月の仮処分決定に対する関電の異議を退け、再び2基の運転を認めない決定をした。関電は大阪高裁に抗告するとみられる。今後の司法手続きで判断が覆らない限り、2基は運転できない状態が続く。

大津地裁前で「関電の異議を退ける」と書かれた垂れ幕を掲げる弁護士ら(12日午後、大津市)
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大津地裁前で「関電の異議を退ける」と書かれた垂れ幕を掲げる弁護士ら(12日午後、大津市)

 今回の決定を出した3人の裁判官のうち、山本裁判長を含む2人は3月の仮処分決定も担当。関電は決定の取り消しを求める異議とともに、効力を一時的に止める執行停止も申し立てていたが、山本裁判長が先月17日に却下している。

 異議審で関電側は、高浜3、4号機は2011年3月の東京電力福島第1原発事故後に導入された国の新規制基準に基づく審査に合格しており、安全性は十分確保されていると主張した。

 一方、運転差し止めを求めていた滋賀県の住民側は、2基について、マグニチュード(M)7超の揺れが立て続けに起きた4月の熊本地震のような事態を想定しておらず、安全性が不十分と反論していた。

 3月9日の大津地裁決定は福島第1原発事故の原因究明が「道半ば」としたうえで、国が策定した新規制基準の安全性を疑問視。高浜3、4号機の過酷事故対策も「危惧すべき点や疑問が残るのに、関電は説明を尽くしていない」として運転を認めなかった。

 関電は翌10日に稼働中だった3号機の運転を停止した。近く2基から核燃料を取り出す方針を示している。

 高浜3、4号機を巡っては、福井地裁も昨年4月、いったん運転を認めない仮処分決定をしたが、同年12月に同地裁の別の裁判長が決定を取り消している。

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