ロンドン外為2日 円反発、ポンド大幅続落、緩やかな英追加利上げ示唆で
【NQNロンドン】2日のロンドン外国為替市場で円相場は3日ぶりに反発した。英国時間16時時点では、前日1日の同時点と比べて20銭円高・ドル安の1ドル=113円80~90銭だった。午前は横ばいで推移したが、米下院共和党が2日に公表する税制改革案の詳細が午後に伝わると、円高・ドル安が急速に広がった。一部報道によると法人税の引き下げなどが含まれるという。一時は113円53銭付近まで円高水準を付けたが、その後は伸び悩んだ。
円の対ユーロ相場は3日続落した。同30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=132円80~90銭だった。
ユーロは対ドルで反発した。同16時時点に比べ0.0060ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1670~80ドルだった。午後にユーロ高・ドル安が一段と強まった。
英ポンドは対ドルで大幅続落した。同0.0190ドルポンド安・ドル高の1ポンド=1.3060~70ドルと、10月上旬以来のポンド安水準圏だった。イングランド銀行(英中央銀行)は2日、金融政策委員会で政策金利を過去最低の0.25%から0.5%に引き上げることを決めた。利上げは10年4カ月ぶり。ただ、今後の追加利上げについては非常に緩やかに進めると示唆したことから、主要通貨に対してポンド売りが急速に広がった。
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