ロンドン外為11日 ポンド3カ月半ぶり高値 EU離脱への期待高まる
【NQNロンドン】11日のロンドン外国為替市場で英ポンドは対ドルで大幅に続伸した。英国時間16時時点では、前日の同時点と比べて0.0400ドルのポンド高・ドル安の1ポンド=1.2680~90ドルだった。
英国の欧州連合(EU)離脱問題をめぐり、英国とアイルランドの両首脳が10日に会談し、合意に至ることが可能だと述べた後、11日にEUのバルニエ首席交渉官が英国のバークレイEU離脱担当相と建設的な話し合いをしたと語ったことから、ポンド買いが強まった。午後に一時は1.2706ドル付近と6月下旬以来、約3カ月半ぶりのポンド高水準をつけた。
ただ、EUのトゥスク大統領が11日午前に、合意について「事実上時間切れ」と述べたことから、一時上げ幅が縮まる場面もあった。
ポンドは対ユーロでも買われ一時は1ユーロ=0.8697ポンド付近と5月中旬以来、約5カ月ぶり、対円では急伸し一時1ポンド=137円54銭前後と7月初め以来、約3カ月ぶりの、それぞれポンド高水準をつけた。
ユーロは対ドルで3日続伸した。前日の16時時点に比べ0.0020ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1030~40ドルだった。
円は対ドルで6日続落した。前日の16時時点と比べて60銭円安・ドル高の1ドル=108円50~60銭だった。
米中貿易協議の進展が期待され、「低リスク」通貨とされる円が売られた。午後に一時は108円62銭近辺と8月初め以来、約2カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけた。
円の対ユーロ相場は3日続落した。同1円円安・ユーロ高の1ユーロ=119円80~90銭だった。