米ハリケーンの被害拡大 死者30人超える

2017/8/30 9:46 (2017/8/30 13:16更新)
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【ワシントン=川合智之、ニューヨーク=平野麻理子】米南部テキサス州を直撃した大型ハリケーン「ハービー」による被害が拡大している。米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は死者が30人を超えたと伝えた。製油所の操業停止が相次ぎ、ガソリン相場が上げるなど影響は経済にも波及。米国立気象局はハービーによる降水量は米本土に上陸した単独の熱帯低気圧では過去最大になるとの見方を示した。トランプ大統領は29日現地入りし、迅速な支援を約束した。

29日、閉鎖されたホビー空港(ヒューストン)=AP

テキサス州内の2つの気象台ではこれまでの降水量が48インチ(約122センチ)を超えた。現地では29日も断続的に雨が降った。熱帯低気圧に変わったハービーは再び勢力を強め、30日午前にも再上陸する見込み。被害拡大への懸念が強まっている。

ヒューストンの地元警察は29日、雨が降り始めてからこの日までに3500人以上を救助したと発表した。米赤十字によると、28日夜時点で1万7000人以上が避難所に集まった。

トランプ氏は29日、被害や救援の状況を視察するためテキサス州に入った。同州のアボット知事と会談し「これは長期戦だ」と指摘した。大統領就任後初めての大規模な自然災害を受け、迅速な現地視察で手厚い被災地支援をアピールした。

被災地入りしたトランプ氏は「USA」と書かれた帽子をかぶり、まずテキサス州南部コーパス・クリスティの消防署を訪れた。避難状況などの説明を受けた後、集まった住民に「支援のためにここに来た」と語った。

次いで州都オースティンに移り、議会関係者に「我々は連邦議会と協力してテキサス州の支援に取り組む」と話し、復興予算を早く組むよう要請した。「米国史上でこれほど高くつくものはないだろう」とも述べ、大型予算が必要になるとの見方を示した。

視察にはメラニア夫人も同行。ホワイトハウスは救援活動の妨げにならないよう視察先を選んだと強調している。トランプ氏は別の被災地であるルイジアナ州も9月2日に訪問する予定だ。

2005年にハリケーン「カトリーナ」が米南部を直撃した際には、当時のブッシュ(子)大統領の対応が遅れたなどとして政権は批判にさらされた。トランプ氏は前週末からツイッターでの発信などで、ハリケーンの状況を注視していることを訴えていた。

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