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ロヒンギャ難民50万人 国連事務総長、迫害停止を要求

2017/9/29 12:04
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 【ニューヨーク=高橋里奈】国連安全保障理事会は28日午後、ミャンマーでのイスラム系少数民族ロヒンギャへの迫害問題について公開会合を開いた。グテレス国連事務総長はミャンマー政府に即座の暴力停止を要求。8月の武力衝突後、隣国のバングラデシュに逃れたロヒンギャ難民が少なくとも50万人に達したと明かした。理事国からもロヒンギャに対する暴力への非難が相次いだ。

 安保理が8月25日以降の治安部隊とロヒンギャ武装勢力の武力衝突後に公開会合を開くのは初めて。グテレス氏はロヒンギャへの「暴力や深刻な人権侵害は受け入れられない」と明言。ミャンマー政府に「暴力の即時停止と人道支援の許可、難民の安全な帰還という3つの迅速な対応を求める」と迫った。国連がバングラで人道支援を強化する方針も表明した。

 国連によると、ミャンマー西部ラカイン州での治安部隊とロヒンギャ武装勢力の衝突を受け、50万人以上の住民が難民となりバングラに逃避している。グテレス氏はさらに25万人が潜在的に家を追われる可能性があると指摘した。

 米国のヘイリー国連大使は会合で「ミャンマー当局は残忍で、少数民族を粛清するキャンペーンを続けている」と激しく非難。「ミャンマーはテロとの戦いと主張するが、それならば報道機関や人道支援の出入りを許可すべきだ」と要求した。

 ミャンマーからはタウン・トゥン国家安全保障顧問が出席し、「最近の暴力行為はロヒンギャの過激派組織『アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)』のテロリストによる攻撃がきっかけだ」と説明。現在の問題は「宗教ではなくテロによるものだ」と主張し、「民族浄化やジェノサイド(大量虐殺)は起きていない」と反論した。

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