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アマゾン、ホールフーズ買収完了へ 生鮮品など値下げ

【シリコンバレー=中西豊紀】米ネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムは24日、米食品スーパーのホールフーズ・マーケットの買収手続きを週明けの28日に終えると発表した。137億ドル(約1兆5000億円)の買収に伴い、生鮮品などホールフーズの一部商品を値下げする。自社サイトを通じたホールフーズ商品の販売も始める。アマゾンが描くネットと実店舗の融合戦略が本格的に動き始める。

28日にバナナやアボカド、サケなどホールフーズが扱う一部の商品の値下げに踏み切る。値下げ幅は明らかにしていない。小売市場で支配力があるアマゾンのホールフーズ買収には懸念の声もあったが、消費者に還元することで反発を和らげる。米連邦取引委員会(FTC)は23日、買収審査を終え承認していた。

値下げに加え、アマゾンのサービス拡充にもつなげる。アマゾンのサイトを通じてホールフーズ商品の販売を始め、アマゾン経由で生鮮品の宅配サービスも受けられるようにする。アマゾンの有料会員がホールフーズで買い物をする際には割り引き特典も付与する。

米国を中心に約460店あるホールフーズの店舗網も活用する。アマゾン専用のロッカーを一部店舗に置き、ネットで頼んだ商品の受け取りや返品ができるようにする。アマゾンで注文した調理器具などをホールフーズの店舗での買い物のついでに受け取るといったことが可能になる。

高級スーパーのホールフーズは商品価格が比較的高く「ホールペイチェック(給料の大半を持っていかれる)」と一部で皮肉られている。28日から実施する値下げは、アマゾン流の小売業改革の成果を示す象徴となる。

値下げの原資についてアマゾンは明らかにしていないが、消費者事業の責任者であるジェフ・ウィルケ氏は24日に「品質を損ねずに値下げする」とコメントした。物流や在庫管理などの無駄をそぎ落としていくとみられる。

小売業界でアマゾンの存在感が高まるなか、既存スーパーの対抗する動きも活発だ。小売り最大手の米ウォルマート・ストアーズは23日、米グーグルとインターネット通販事業で提携すると発表した。音声認識スピーカーによる買い物サービスの拡充に乗り出す計画を打ち出している。

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