ダイムラー、米でEV 1100億円投じSUV量産

2017/9/22 12:18
保存
共有
印刷
その他

【フランクフルト=深尾幸生】独ダイムラーは21日、米で電気自動車(EV)を生産するためアラバマ州の工場に10億ドル(約1100億円)を投資すると発表した。2020年代の初めに「メルセデス・ベンツ」の多目的スポーツ車(SUV)型のEVを量産するほか、電池の新工場も建設する。欧州と中国とあわせた3極体制とし、EVシフトを加速する。

カリフォルニア州など一部の州は、販売台数の一定比率をEVなど環境車にするよう自動車メーカーに求める「ZEV規制」を導入している。18年から規制が強化されるため、自動車メーカーは対応を急いでいる。

アラバマ州のタスカルーサ工場に追加投資する。現在は「GLE」や「GLS」などのSUVと中型車「Cクラス」を生産している。既存車種とEVとを柔軟に生産できるように生産設備を改造・拡張する。

新たに600人を雇用する。北米市場向けだけでなく、同工場をSUVタイプのEVの輸出拠点とする。

EVの電池パックの組み立ても始める既存工場に隣接して建屋を建設する。18年に着工し、工場の面積は約9万平方メートル。ドイツ国内と中国に続く5カ所目の拠点となり、電池も欧・中・米の3極からそれぞれ供給できるようにする。

ダイムラーは22年までに全ての車種でEVもしくはハイブリッド車を選べるようにする計画。EVは19年にドイツのブレーメン工場で量産を始める「EQC」など、22年までに10車種を投入する。ベンツのブランドでは当面はガソリン車やディーゼル車も販売を続けるが、傘下の小型車ブランド「スマート」では欧州と北米で全ての車種をEVに切り替えることを決めている。

国際エネルギー機関(IEA)によると16年の米国でのEVの販売台数は15年比22%増の約8万6700台。同25万7千台の中国に次ぐ世界第2位の市場だ。米テスラをはじめ米ゼネラル・モーターズ(GM)が「ボルト」、独フォルクスワーゲン(VW)が「eゴルフ」などを販売する。日産自動車は日本で10月に発売する新型「リーフ」について、米テネシー州のスマーナ工場で生産し18年から同国内で販売する。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]