【サンパウロ=外山尚之】米国のペンス副大統領は16日、訪問先のチリで中南米諸国に対し、北朝鮮と外交・経済面で断交するよう求めた。核・ミサイル開発をやめない北朝鮮に対して外交圧力をかける狙い。他国の外交方針への介入をあからさまに公言するのは異例で、チリのバチェレ大統領は回答を避けた。
ペンス氏はブラジルとメキシコ、チリ、ペルーを名指しし、「北朝鮮と全ての経済・外交関係を断ち孤立させることに加わることを期待している」と発言。大陸間弾道ミサイル(ICBM)や核兵器の開発で米国を挑発する北朝鮮への包囲網に加わるよう求めた。
ロイター通信によるとブラジルは昨年、北朝鮮から870万ドル(約9億5800万円)分の製品・商品を輸入したのみで、全体に占める割合はわずかだ。断交の実効性よりも国際社会の連帯を演出する狙いとみられる。
中南米諸国は冷戦時代に米国の外交方針に振り回されたことから近年、独自外交をとることが多かった。ペンス氏の発言はこうした経緯を軽視している上、国連安全保障理事会の制裁決議の内容からも大きく逸脱しており、波紋を広げそうだ。
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