2017年11月20日(月)

「ロヒンギャ迫害停止を」 国連総長、ミャンマー非難

2017/9/14 10:47
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 【ニューヨーク=高橋里奈】国連のグテレス事務総長は13日、ミャンマー西部でイスラム教徒少数民族ロヒンギャが暴力から逃れるため難民になっている問題で、ミャンマー政府に対し「軍事行動を停止し、暴力を終わらせるよう求める」と述べた。安全保障理事会が追加制裁決議を採択した北朝鮮については「朝鮮半島と地域で大きな不安定と緊張を生み出した」と非難した。

13日、国連本部で記者会見するグテレス国連事務総長(ニューヨーク)

13日、国連本部で記者会見するグテレス国連事務総長(ニューヨーク)

 12日から総会を開催中の国連本部で記者会見した。「最も重大な世界の2つの懸念」として、北朝鮮の核・ミサイル開発問題とミャンマーでのロヒンギャ迫害をあげた。

 グテレス氏はロヒンギャ問題について「人道状況は壊滅的だ」と懸念を表明。バングラデシュに避難した難民は約38万人に上ったとし、「すべての国に人道支援を要請する」と呼びかけた。「治安部隊による市民への攻撃も報告されている」とし、「とても受け入れられない」とミャンマー当局を非難した。

 ミャンマー政府は12日、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相が国連総会に出席しないことを明らかにした。ロヒンギャ問題を巡って、ノーベル平和賞受賞者のスー・チー氏に国際的な批判が高まっていることを考慮したとみられる。スー・チー氏は昨年、初めて総会で演説し、国民の和解を訴えて国際社会から歓迎されていた。

 国連安全保障理事会は13日、ロヒンギャ問題を議論した。エチオピアのアレム国連大使は会合後、「(ロヒンギャが居住する)ラカイン州での暴力を終わらせるよう迅速な手段を要請し、治安活動中の行き過ぎた暴力の報告について懸念を表明する」との声明を読み上げた。ミャンマー政府に人道支援を促し、緊張緩和と難民問題の解決を求めた。

 一方、グテレス氏は安保理が全会一致で採択した北朝鮮への追加制裁決議に関し、「全国連加盟国に完全な履行を求める」と述べた。そのうえで「安保理の結束は外交的関与の機会も生み出す」として政治的解決を訴えた。軍事行動は「大規模な惨状を生み出しかねない」として、対話の必要性を強調した。

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