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北朝鮮の制裁決議案、ロシア慎重 石炭など輸出全面禁止
安保理で5日投票

2017/8/5 9:41
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 【ニューヨーク=稲井創一】国連安全保障理事会は5日に会合を開き、北朝鮮への追加制裁決議案を巡る採決を実施する。米国が4日、安保理メンバーに配布した決議案では北朝鮮の外貨獲得手段である石炭、鉄、鉛、海産物などの輸出を全面禁止する項目を盛り込んだ。決議案が採択されるかどうかは、制裁に慎重なロシアの動向が鍵を握る。

 米国が作成した決議案は、石炭や鉄の輸出を全面的に禁止する内容。従来の制裁案には市民生活のための輸出は認めるなどの規定があった。新たに鉛と海産物の輸出の全面禁止も追加。北朝鮮の輸出の約3分の1に相当する10億ドルの貿易が禁止対象になるという。

 輸出以外の制裁項目では、加盟国に北朝鮮労働者の受け入れを増やすことを禁じた。北朝鮮の企業体との合弁事業の設立も認めない。既存の北朝鮮との合弁では新規投資を禁じるという。

 北朝鮮の貿易の約9割を中国が占めるため、制裁強化を目指す米国は主に中国と北朝鮮への制裁を巡る協議を続けてきた。中国も大筋で合意している可能性がある。焦点のひとつだった中国の北朝鮮への石油輸出禁止には踏み込めなかったものの、一定の制裁強化を盛り込んだ。

 米国は5日午後(日本時間6日早朝)の安保理会合で決議案の採択を目指す。これまで国連での北朝鮮制裁を巡っては、まず米国が中国と決議案の内容で大筋合意した後、他の常任理事国と非常任理事国に提示し、ほぼ修正されずに安保理で採択される流れだった。

 採択に向けた障壁はロシアだ。常任理事国が1カ国でも反対すれば決議案は採択されない。直前に米国がロシア制裁を強化しており、米ロ関係は冷え込んでいる。ある安保理関係者はロシアが決議案に同意することに自信を示すが、現時点でロシアがどう対応するかは不透明だ。

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