欧州市場の主要指標11時半 ポンド高値圏 欧州株は上昇
【NQNロンドン】23日午前のロンドン外国為替市場で、英ポンドは対ドルで高値圏で推移している。英国時間11時半の時点では、前週末の16時時点に比べ0.0070ドルのポンド高・ドル安の1ポンド=1.3350~60ドル。
英製薬大手のアストラゼネカは23日、英オックスフォード大学と開発中の新型コロナウイルスワクチンが臨床試験(治験)で高い有効性を示したと発表した。これをきっかけにポンド買いが徐々に強まった。その後は高値圏で小動きとなっている。午前に発表された英経済指標が市場予想を上回ったことも買いを支えている。
ユーロも対ドルで上げている。前週末の16時と比べて0.0040ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1890~1900ドル。午前にユーロ買いの圧力がやや強まっている。
円は対ドルで小動き。同10銭円高・ドル安の1ドル=103円70~80銭で推移している。
欧州各国の主要株式相場はそろって上げている。アストラゼネカがコロナワクチンの効果を発表した後に買いが広がっている。欧州主要600社の株価指数であるストックス600は前週末に比べて0.2%高だった。
英株価指数のFTSE100種総合株価指数は11時半時点で、前週末の終値に比べ0.2%高。石油株の上昇が株価指数を押し上げている。個別では、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループの大幅高やヘルス・安全装置関連のハルマの売りが目立つ。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル45.43ドル付近に上昇している。アストラゼネカの発表を受けて、経済正常化による需要回復が期待され買われている。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス1862.70ドル前後に下げた。アストラゼネカの発表で投資家が運用リスクを取る姿勢が強まり、安全資産とされる金が売られている。ロンドン金属取引所(LME)で銅先物相場は下げている。
関連企業・業界