【NQNロンドン】17日午前のロンドン外国為替市場で、ポンドは対ドルでやや上げ幅を広げた。英国時間11時半時点では、前日の16時時点に比べ0.0020ドルポンド高・ドル安の1ポンド=1.2880~90ドル程度で推移している。欧州連合(EU)離脱案をめぐり英政局が混迷するなか、方向感の定まりにくい値動きが続いている。野党・労働党のコービン党首の演説をきっかけに一時1.29ドル台までポンドが上昇する場面があった。
円の対ドル相場は小反発。10銭円高・ドル安の1ドル=108円70~80銭で推移している。
軟調な欧州株を背景に低リスク通貨とされる円相場は、底堅く推移している。もっとも午後に米フィラデルフィア連銀の1月の製造業景況指数の発表を控えて積極的な取引は手控えられている。
英株価指数FTSE100種総合株価指数は同11時半時点で、前日の終値に比べ0.44%安で推移している。低調な取引のなか、銀行など金融株が売りに押されている。アナリストによる投資判断の引き下げを受けて、メディアのITVが大幅に下落。一方で衣料小売りと食品事業のアソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズとソフトウエア開発のセージ・グループが高い。ともに四半期決算の内容を好感した買いが入った。公益株も堅調。
欧州各国の主要株式相場は小幅ながら全面安となっている。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル60.67ドル付近に下落。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス1294.64ドル前後に小幅ながら上昇している。ロンドン金属取引所(LME)で銅先物相場は小幅に下落。