欧州市場の主要指標11時半 円小幅安 欧州株一段高
【NQNロンドン】4日午前のロンドン外国為替市場で、円の対ドル相場は安値圏で小動きとなっている。英国時間11時半時点では、前日の16時時点に比べ40銭円安・ドル高の1ドル=107円90銭~108円ちょうどで推移している。
米中の両政府が貿易問題をめぐり、7~8日に次官級協議を開くことが決まった。米中貿易摩擦への過度な警戒感が和らぎ「低リスク通貨」とされる円に売りが出ている。ただ、この日の午後に発表される2018年12月の米雇用統計を前に、値動きは限られている。
欧州各国の主要株式相場は徐々に上げ幅を広げている。米中の貿易交渉が進展するとの期待が買いにつながっている。

英株価指数FTSE100種総合株価指数は同11時半時点で、前日の終値に比べ1.37%高で推移している。原油と銅の価格高で資源株が買われ、株価指数を押し上げている。個別では、エネルギー関連サービスのジョン・ウッド・グループが大幅高となる一方で、総合ヘルスケアのNMCヘルスの値下がりが目立つ。
ドイツ株式指数(DAX)は1.77%高。フランスのCAC40は1.23%、イタリアのFTSE・MIBは2.01%、スペインのIBEX35は1.69%、それぞれ上昇している。
ロンドン原油市場(ICEフューチャーズ)で北海ブレント先物相場は1バレル57.29ドル付近に上昇。米中貿易の交渉進展が期待され、買いが広がっている。ロンドン地金市場協会(LBMA)の金価格は1トロイオンス1291.62ドル前後に下落。ロンドン金属取引所(LME)で銅先物相場は大幅に上がっている。指標となる3カ月先物は前日に比べ2.46%高の1トン5877.0ドル前後で推移している。前日に一時は5725.0ドルと約1年半ぶりの安値水準をつけたが、米中交渉の進展期待でこの日は買い戻されている。
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