中国国連大使「努力しても結果生まず」 米の批判けん制

2017/8/1 4:51
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【ニューヨーク=稲井創一】中国の劉結一国連大使は31日の記者会見で、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射した北朝鮮への対応について「中国がどれだけ努力しても効果的な結果は生まれない」と話した。その上で「2つの主要なグループ(米国と北朝鮮)が責任を負うべきで、中国ではない」とも述べ、北朝鮮への後ろ盾である中国に対して米国が強めていた批判に反論した。

中国の劉結一国連大使(ニューヨークの国連本部)

中国の劉結一国連大使(ニューヨークの国連本部)

「中国について多くが語られている」。劉氏は7月の国連安全保障理事会の議長国としての任務を締めくくる会見で、米国のヘイリー国連大使らが中国に対し北朝鮮への制裁強化を促す発言を繰り返していることを念頭に反論を展開した。

劉氏が会見で強調したのは主に2点。朝鮮半島の非核化は対話と協議を通じ、交渉によって探るべきだとする従来通りの中国のスタンスと、解決に責任を負うべきは主に米国と北朝鮮であり、中国ではないとの主張だ。

朝鮮半島情勢の緊張の高まりの要因として、中国が問題視する在韓米軍の地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備も持ち出すなど、強硬姿勢を示すことで中国の制裁強化を引き出したかった米国の思惑は、中国の反発を招く逆効果を生んでいると指摘した。

国連では緊急安保理会合開催の見通しが立たず、北朝鮮への対応を巡り足並みがそろわないどころか、米中間の深刻な亀裂が表面化し、国際社会が北朝鮮の暴挙に効果的な対策を打ち出せない状態が続いている。

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