新型がん免疫薬、米で承認 ノバルティス 小児の難治性白血病

2017/8/31 2:29
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 スイス製薬大手のノバルティスは30日、同社が開発していた新型のがん免疫薬が世界で初めて米国で承認されたと発表した。奏効率が高くがん治療の新たな手段として世界的に注目を集めている薬。7月に米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会で審査を通過し承認の期待が高まっていた。

 承認された新薬の名前は「キムリア」で、キメラ抗原受容体T細胞(CAR―T、カーティー)と呼ばれる新しいカテゴリーの薬剤。ヒトの免疫細胞の一種であるT細胞を遺伝子操作することで、がん細胞を見つけやすく加工した。CAR―Tががん細胞に結合すると攻撃を加えて死滅させ、がんを治す。

 今回承認されたキムリアは、小児・若年者の急性リンパ性白血病が対象となる。米国などで行われた臨床試験では、他の治療法が無効あるいは骨髄移植ができない患者群に対し83%の確率で効果を示した。試験結果を受けFDAは同薬を優先審査の対象とし、スピード審査を実施していた。ノバルティスは日本でも試験を行っているが承認申請には至っていない。

 薬価は治療1回あたり47万5000ドル(約5200万円)と設定された。遺伝子操作を行うほか細胞の培養が必要なため、50万ドルに上ると一部で試算されていたがほぼ予想の通りになった。

 CAR―Tの開発には多数の企業が参入している。今月28日に米ギリアド・サイエンシズがおよそ119億ドル(1兆3000億円)で買収すると発表した米カイト・ファーマも米国で承認申請を行っている。第一三共はカイトと提携し、2019年までに日本で承認を得る計画で開発を進めている。

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