韓国の朴槿恵前大統領を逮捕

2017/3/31 3:52
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【ソウル=峯岸博】韓国のソウル中央地裁は31日未明、収賄容疑などで検察が請求した朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)の逮捕状を発付した。事件の重大性に加え、証拠隠滅の憂慮があるとした検察の主張を受け入れ、逮捕の必要性を認めた。検察は直ちに朴前大統領を逮捕し、身柄を拘束した。韓国で大統領経験者の逮捕は1995年の盧泰愚氏、全斗煥氏に次ぎ3人目となった。

同地裁は逮捕状を発付した理由について「主要嫌疑が立証された」としたうえで「証拠隠滅の憂慮があり、逮捕の理由と必要性、相当性が認められる」と指摘した。

昨年10月に表面化した大統領の友人による国政介入疑惑は、前大統領と最大財閥、サムスングループの事実上トップという政界と経済界の司令塔が相次ぎ逮捕される大スキャンダルに発展した。5月9日投開票の韓国大統領選で優位に立つ革新系の野党陣営にさらなる追い風となり、保守陣営は苦境に追いこまれる。

検察と、政府から独立した立場で疑惑を捜査した特別検事の発表によると、朴前大統領には友人、崔順実(チェ・スンシル)被告(60)と共謀し、サムスングループ内の企業の合併を後押しした見返りに約束分を含む433億ウォン(約43億円)の賄賂を受け取った収賄や、崔被告が支配した2つの財団への資金拠出を大企業に迫ったりするなどの職権乱用、強要、公務上の秘密漏洩など計13件の疑いが持たれている。

朴前大統領は2013年2月に初の女性大統領に就任。一連の疑惑で昨年12月に国会で弾劾訴追された。それを受け憲法裁判所は今年3月10日、朴前大統領が大統領の地位と権限を利用し、崔被告の私益追求に関与したことの重大性を認定。大統領の義務である国民全体の公益の実現に反しているとし、韓国憲政史上初の罷免を決めた。

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