米メディアのCBSとバイアコム、再統合検討へ 親会社が要請

2016/9/30 5:24
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【ニューヨーク=清水石珠実】米メディア大手のバイアコムとCBSが経営統合の検討に乗り出す。両社の親会社にあたるナショナル・アミューズメント(NAI)が29日、正式に可能性を模索するよう両社の取締役会に要請した。インターネットの台頭でメディアを取り巻く環境が変化するなか、統合で競争力を高める狙いがある。

バイアコムは2000年にCBSを買収したが、05年に分離していた。有料テレビに強みを持つバイアコムと、地上波テレビが中核のCBSの間でうまく相乗効果を生み出せなかったためだ。実現すれば、約10年ぶりに両社は再統合することになる。最近のバイアコムは業績が低迷し、最高経営責任者(CEO)と暫定CEOが相次いで退任を発表するなど経営の混乱が続いている。

サムナー・レッドストーン氏が率いるNAIはバイアコム、CBSの議決権のそれぞれ約8割を保有している。ただ同氏は93歳と高齢で、事実上の実権は娘のシャリ・レッドストーン氏が握る。シャリ氏は2社を再度統合し、業績が堅調なCBSのレスリー・ムーンベスCEOに統合後の経営を任せる構想を持っているとされる。

29日にNAIがバイアコムとCBSの取締役会に送った書簡によると、「統合は2社の取締役会の両方が合意した際にのみ実現する」という。またサムナー、シャリの両氏は取締役会のメンバーだが、統合検討の過程や決議には関与しない。

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