米英首脳、NATO重要性確認 貿易協定巡り協議

2017/1/28 6:48 (2017/1/28 9:02更新)
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会談したトランプ米大統領とメイ英首相(27日、ワシントン)=ロイター

会談したトランプ米大統領とメイ英首相(27日、ワシントン)=ロイター

【ワシントン=鳳山太成】トランプ米大統領は27日、訪米した英国のメイ首相とホワイトハウスで会談した。米欧の安保協力の枠組みである北大西洋条約機構(NATO)の重要性を確認。2国間の貿易協定は今後協議を進める。対ロシアを巡ってはメイ氏が制裁継続を訴える一方、トランプ氏は継続を明言せずに関係改善に意欲を示し、意見の隔たりが目立った。

トランプ氏が20日の大統領就任後、外国首脳と会談するのは初めて。会談後の記者会見でトランプ氏は「最も『特別な関係』を支え続ける」と述べ、経済やテロ対策で米英の協力を深める意向を示した。エリザベス英女王の招待でトランプ氏が今年後半に英国を公式訪問することで合意した。

メイ氏は記者会見で「両国はNATOへの確固たる関与を再確認した」と述べた。これまでトランプ氏はNATOを「時代遅れ」と批判し、東欧におけるロシアの勢力拡大を懸念する欧州各国に波紋が広がっていた。メイ氏によると、トランプ氏は会談で「NATOを100%支持する」と語ったという。

メイ氏は会見で「より公平な負担に向けて国内総生産(GDP)の2%を防衛費に回す加盟国の目標を達成するよう欧州各国に働きかける」と表明した。トランプ氏は予算の約7割を米国が拠出する現状を不公平だと不満を漏らしてきた。

メイ氏は米英の貿易協定に触れ「貿易交渉の開始で合意できるか、迅速なハイレベル協議に進めるか(米国と)議論している」と説明した。トランプ氏は多国間協定を敬遠し、2国間の貿易協定を重視する。英国も欧州連合(EU)離脱後、早期に新たな貿易協定の交渉に乗り出したい考え。

対ロ関係では温度差が目立った。トランプ氏は対ロ制裁を続けるかどうか「議論するのは時期尚早」と明言を避ける一方、「ロシアと素晴らしい関係を築ければ好ましい」と強調した。ロシアが2014年にウクライナのクリミア半島を編入した後、米欧は経済制裁を続けている。トランプ氏は28日、プーチン大統領と電話で協議する。

一方、メイ氏は「『ミンスク合意』(ウクライナ東部の停戦に関する和平合意)が完全に履行されるまで制裁を続けるべきだ」とけん制した。ロシアが支援する武装勢力とウクライナ政府軍の停戦で交わした和平合意をロシアが守っていないとの認識に立っている。

トランプ氏は英国がEUを離脱すれば他国に干渉されずに自由貿易協定を結べるようになるとして「英国にとって素晴らしいものになる」と英国の決断を支持した。

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