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「世界終末時計」残り2分半、トランプ発言で30秒進む

【ニューヨーク=高橋里奈】米科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」は26日、地球最後の日までの残り時間を概念的に示す「世界終末時計」を30秒進め、残り2分半とした。核兵器拡散や気候変動への対策の進展が乏しく、こうしたテーマに後ろ向きなトランプ米大統領の発言が出たことが理由という。

第2次世界大戦後の冷戦期だった1953年の残り2分以来、時計の針は最も深夜に近づいた。

残り時間を決める同誌の委員会には15人のノーベル賞受賞者も含まれている。委員会は同日「トランプ氏は核兵器の使用や拡散について不穏な発言をし、気候変動についての科学的な合意を信じないと表明した」として、世界環境が悪化しているとの声明を発表した。

前回時計の針が動いたのは2015年。残り5分から残り3分に進んだ。世界の指導者に対し、核兵器削減の遅れや地球温暖化に警鐘を鳴らした。

終末時計は核兵器などによって人類が滅びる可能性を仮想的に示している。47年に初めて登場した際は7分前だった。その後、核開発競争や冷戦終結など世界の動きをみながら時計の針を進めたり戻したりしている。

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