ウーバー、「空飛ぶタクシー」開発へ 3年内に試験飛行
【ニューヨーク=小川義也】ライドシェア(相乗り)大手の米ウーバーテクノロジーズは25日、「空飛ぶタクシー」の開発計画を発表した。ブラジルの旅客機メーカー、エンブラエルなどと組んで小型の垂直離着陸機(VTOL)を開発。3年以内の試験飛行を目指す。

米テキサス州ダラスで開いたイベントで、ウーバーのジェフ・ホールデン最高製品責任者(CPO)が明らかにした。機体の開発ではエンブラエルのほか、軍用機「オスプレイ」を製造する米ベル・ヘリコプターなどと提携。試験飛行はダラス郊外と中東ドバイの2カ所で実施するという。
ウーバーは昨年10月、都市部の新たな交通サービスとして空飛ぶタクシー構想を発表していた。今回の発表はウーバーの開発計画が前進していることを示しているが、技術や規制など実用化に向けた課題は多い。
ウーバーは今年に入って女性社員に対するセクハラや脱法ソフトの使用が明るみに出るなど不祥事が相次いでいる。空飛ぶタクシーの実用化のカギのひとつである自動運転技術の開発を巡ってもグーグル傘下のウェイモとの訴訟を抱える。
夢のある話を再び持ち出したのは、足元で広がるネガティブなイメージを払拭する狙いもありそうだ。
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