2018年7月22日(日)

FCA、乾燥剤ないタカタ製エアバッグの採用中止

2016/6/22 7:27
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 【ニューヨーク=中西豊紀】欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は21日、乾燥剤が入っていないタカタのエアバッグについて全世界で採用を取りやめると発表した。同製品はリコール(回収・無償修理)対象だが、採用自体は合法だ。ただ米議会が異常破裂の事故リスクを指摘しており、自動車各社の対応が注目されていた。

 乾燥剤なしのエアバッグは異常破裂の恐れがあるとして5月に米運輸省高速道路交通安全局(NHTSA)が2019年末までにリコールするよう求めていた。自動車メーカーは通常リコール対象の部品を採用しないが、生産中のモデルに組み込まれている場合は継続使用することがある。FCAでは16年型「ジープ」の助手席に当該エアバッグを使っていた。

 北米自由貿易協定(NAFTA)地域を対象としたモデルについては来週中に採用をやめ、別のエアバッグ部品に切り替える。その他のグローバル市場向けは9月末までに使用を取りやめる。対象台数は明らかにしていない。モデル切り替え期以外での採用部品の取り換えは、部品供給網や生産ラインに負担がかかるため異例の措置だ。

 FCAが乾燥剤なしのタカタ製品の全面不採用に踏み切った背景には米議会の圧力がある。6月に入り上院委員会がFCAやトヨタ自動車、三菱自動車、独フォルクスワーゲン(VW)が「5月のリコール要請後も当該エアバッグを採用している」と指摘。顧客保護に向け対応を求めていた。

 トヨタは販売店を通じて顧客に将来リコールが必要なことを通知している。ただ、今回FCAが部品の不採用に踏み切ることで他メーカーも同様の措置をとるよう議会が求める可能性がある。一方でタカタのエアバッグは世界シェアが20%と高く、すぐに代替品を手当てしにくいのが実情だ。

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