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シカゴの反トランプデモ、参加者25万人 当初予想の3倍

【シカゴ=野毛洋子】オバマ前米大統領の地元シカゴでも21日、人権擁護を訴える「女性大行進」が開かれた。地元メディアによれば約25万人が参加し、トランプ大統領への抗議の声を上げた。参加者は予想の約3倍に膨らみ、予定されていた市内のデモ行進については安全を考慮し中止された。主催者によると、参加者数はワシントンで同日に行われた女性マーチに次ぐ規模という。

会場となった市内中心部にあるグラント公園では、午前9時ごろからコンサートやスピーチが始まった。約120の市民団体が草の根レベルで組織したため、女性だけでなく、移民、人種、LGBT(性的少数者)、身体障害者問題など広範囲の人権擁護を訴える多様な人々が集まった。

黒人擁護団体「ブラック・ライブズ・マター・シカゴ」の指導者、アイスリン・プリーさんはステージからトランプ大統領の人種差別発言を批判。「トランプを追い出せるのは他のどの街でもない、シカゴだ」と訴え、「ウイ・キャン・ドゥ・イット!(我々ならできる)」と参加者と声を合わせて叫んだ。

子供連れの母親の姿も目立った。4歳の息子チャールズ君やママ友と参加したメイゲン・ブレナンさん(37)は「市民権、女性の権利、人権に議論の余地なし」と書いた手作りプラカードを持参した。メイゲンさんは「トランプの言うことは全て信じない。息子に『私たちの周りには人権を重視し、人がお互いに優しい世界がある』ということを(会場に来て)見せたかった」と話す。

オバマ大統領のイラスト入りプラカードを持って参加したのは白人と黒人のカップルだ。「私たちの2人の娘はオバマと同じ、白人と黒人の混血。トランプに平等で異なる人々を受け入れてほしいとメッセージを送りたい」と黒人の妻のミッシェル・ソルバーソンさん。白人の夫、ダニエルさんも横でうなずく。

シカゴでは今月、市内でオバマ前大統領のお別れ演説が行われたばかり。演説のなかでオバマ氏は民主主義の継続に警鐘を鳴らし、市民運動への参加を呼びかけていた。前日のトランプ大統領の就任演説は「彼に投票しなかった人々を無視する内容。米国の分断を癒やそうという姿勢がみられない」(シカゴ在住作家、エイタン・ミッシェルさん)との批判も多い。「反トランプ」の旗のもと、今後も多様な市民団体が一体となり、大規模な抗議デモが全米各都市で続きそうだ。

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