米で皆既日食、99年ぶり大陸横断 「まるで夜みたい」

2017/8/22 5:04
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【ナッシュビル(米テネシー州)=川合智之】米国の広い範囲で21日昼(日本時間22日未明)、太陽が月と重なって見えなくなる皆既日食が起きた。米本土の西海岸から東海岸を横断する皆既日食は99年ぶり。米南部テネシー州ナッシュビルでは正午ごろから太陽が欠け、午後1時半ごろに太陽が完全に隠れた。

ナッシュビルは皆既日食が約2分間続く絶好の観測地で、国内外から多くの観光客が訪れた。セ氏35度近い猛暑だったが、太陽が欠けると直射日光が遮られ、体感温度はぐっと下がった。太陽が完全に隠れると周囲は真っ暗に。「まるで夜みたいだ!」と大きな歓声があがった。

「2カ月以上前から楽しみにしていた」と語ったペンシルベニア州ピッツバーグ在住の大学教授マーク・スタリックさん(59)は、家族3人と車で8時間かけて訪れた。太陽が一部欠ける部分日食も全米で見られ、米CNNテレビの調査では国民の51%が日食を観測すると回答。トランプ米大統領もホワイトハウスのベランダからメラニア夫人と日食を眺めた。

米国西部のオレゴン州で観測された皆既日食(21日)=浅原敬一郎撮影

米国西部のオレゴン州で観測された皆既日食(21日)=浅原敬一郎撮影

皆既日食は月が太陽と地球の間に入り、太陽が完全に隠れて見える現象。今回は米西部オレゴン州から南部サウスカロライナ州まで14州を横切る幅70マイル(約110キロメートル)の地域で観測できた。

日本からも多くの観光客が訪れた。日本のツアーに同行した宇宙飛行士の山崎直子さんは「感動した。将来は日食を見る宇宙旅行も増えると思う」と語った。6回目の観測という国立天文台の縣秀彦准教授は「大気の厚みが薄く、コロナがはっきり見えた。忘れがたい日食だった」と話した。

日本で次の皆既日食は2035年9月2日に能登半島から茨城、千葉県にかけての一部地域。自分の住んでいる場所で運良く皆既日食が起きる確率は375年に1回とされ、日本でも日食フィーバーが起きそうだ。

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