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IBM、21四半期連続減収 クラウドで競合に勢い

4~6月、ハードやITサービス減に歯止めかからず

【ニューヨーク=稲井創一】米IBMが18日発表した4~6月期決算は売上高が前年同期比4.6%減の192億8900万ドル(2兆1600億円)と、21四半期連続減収だった。純利益も6.9%減の23億3100万ドル。クラウド事業でアマゾン・ドット・コムなど競合の勢いに弾みがつき、IBMの従来型のハードウエアやIT(情報技術)サービスの収入減少に歯止めがかからない。

減収率は2016年1~3月期以来の大きさとなり、縮小傾向にあった減収率は再び拡大の兆しを見せている。

背景にあるのが、アマゾンを筆頭にマイクロソフトやグーグルなどのクラウドビジネスがIBMの得意客だった各国の大企業や官公庁に確実に浸透していることがある。

クラウドを活用すれば顧客は高価なIT機器やソフトウエアを購入しなくても、安価にITサービスを利用できる。IBMの代名詞だったメインフレーム(汎用機)の4~6月期売上高は33%減に沈んだ。ハードからソフトやコンサルティングまで一括提供して高い収益率を上げるIBMのビジネスモデルが通用しにくくなっている。

「世界的な企業に普及が進むなどクラウド事業を強化している」。18日の決算発表文でバージニア・ロメッティ最高経営責任者(CEO)はクラウドへの重点転換を強調した。実際、IBMのクラウド関連の売上高は15%増の39億ドルと伸びてはいる。ただ、クラウド強化は従来型の自社のハードやサービスの収益機会を失うカニバリゼーション(共食い)を招いている面もあり、減収が続く一因になっている。

一方、人工知能型コンピューター「ワトソン」は好調に推移した。特に日本での普及が進み、地域別でも日本の売上高は1%増と欧米やアジア・太平洋が減収になるなか気を吐いた。IBMは成長事業と位置づけるビッグデータやセキュリティーなど5事業の売上高は5%増の88億ドルとなったが、従来型のIT事業の減収を補えない状況が続いている。

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