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FRB副議長「脱低金利、財政政策が重要」

【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は17日のニューヨークでの講演で、先進国が低金利・低成長から脱するには「政府支出の拡大と減税による財政政策が重要だ」と指摘する。米国は成長鈍化で金融政策を動かしにくくなっており、将来の景気後退時の金融緩和余地が乏しくなるとの懸念を示す。

同日の講演は「なぜ金利は極めて低いのか」と題した。日米欧先進国は、景気を冷やさず過熱もさせない金利水準である「中立金利」が低下しており、政策金利も動かしにくくなっている。フィッシャー氏は米国の中立金利が低下した理由について(1)労働生産性と労働力人口の低下(2)人口高齢化と貯蓄率の上昇(3)企業投資の減退(4)海外経済の減速――を挙げる。

そのうえで中立金利の低下が長引けば、政策金利を引き上げられず、将来的な金融緩和の余地が乏しくなると懸念する。「量的緩和などの非伝統的政策は、利下げという伝統手段を完全に代用できない」と指摘し、景気後退時のショックに金融政策では対処しきれないと不安をにじませる。

フィッシャー氏は「景気後退に立ち向かうには財政による景気刺激が有効だ」と強調し、継続的な財政支出によって中立金利が0.5%上昇するとの試算を示す。企業部門による投資拡大も中立金利の上昇につながると指摘する。

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