パズダー氏、米労働長官指名を辞退 共和党にも反対論

2017/2/16 7:13
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=大塚節雄】トランプ米大統領から労働長官の指名を受けていたパズダー氏が15日、指名を辞退すると表明した。ファストフードチェーンの経営者で最低賃金の引き上げに反対し、野党民主党が反発。スキャンダルも出て共和党からも異論が浮上し、議会上院の承認を得られるメドが立たなくなっていた。トランプ政権で閣僚候補が辞退するのは初めて。政権発足当初から人事の混乱が続いている。

パズダー氏=AP

パズダー氏は同日午後「慎重に考え抜き、家族とも議論した結果、労働長官の指名を辞退することにした」とする声明を発表した。

パズダー氏は、米ハンバーガーチェーン大手「カールス・ジュニア」などを運営するCKEレストランツの最高経営責任者(CEO)を務めてきた。最低賃金の引き上げ反対をはじめ、労働規制の大幅な緩和を唱える。これに労働組合の支持を受ける民主党が強く反対していた。

さらに過去に不法移民を雇っていたといった問題も明るみに出て、共和党内でも慎重論が強まっていた。承認のメドが立たなくなるなかで、上院委員会では公聴会の延期が繰り返されてきた。

トランプ政権の閣僚承認は大きく遅れている。教育長官は上院の閣僚承認の採決では初めて可否同数となり、議長を兼ねるペンス副大統領の投票によってかろうじて承認された。超党派で支持されることの多い国務長官などの主要閣僚でも、賛否が接近するきわどい採決が相次いでいる。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]