2018年7月22日(日)

アマゾン、年に一度の大セール 今年6割増で過去最高更新

2017/7/13 5:04
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 【シリコンバレー=中西豊紀】米アマゾン・ドット・コムは12日、毎年7月に実施する有料会員向け特売イベントの売り上げが前年比6割増と急増し、過去最高を更新したと発表した。金額は明らかにしていないが、年末商戦のピーク日をしのぐ数字で、クリスマス前に一斉値下げする米流通業の慣行をアマゾンが崩しつつあることがうかがえる。

アマゾンに対抗してグーグルもスマートスピーカーを大幅値下げ

 「プライムデー」と名付けたイベントは今年が3回目で、日本を含む13カ国で開催した。米国での開催日は11日だった。対象はアマゾンに会費を払って即日配送などのサービスを受けているプライム会員と呼ぶ消費者。会員数や内訳など詳細は開示されていないが、米調査会社のCIRPによると米国だけで8500万人に上るという。

 期間中に世界で最も売れた商品は音声認識スピーカーの「エコー・ドット」で本来は49.99ドル(約5650円)の価格を34.99ドルに引き下げたことなどが奏功した。より高価な「エコー」を含めた音声認識スピーカーの売り上げは前年の7倍に達した。圧力釜やゲーム機なども売れ筋で、350万品の玩具を売ったという。

 11日は、プライム会員の1日あたりの新規登録数でも過去最高になったという。米国での一般的な会費は年額99ドル、または月額10.99ドル。

 もともとはアマゾンの創業20周年企画として2015年に始まったプライムデーだが、近年は他の小売業を巻き込む大規模な販促イベントに成長している。今回もイーベイが対抗セールを実施したほか、ウォルマート・ストアーズや家電量販大手のベストバイなどもネット上で一部商品を大幅に値下げした。

 米小売業は11月下旬の感謝祭翌日からの期間を年末商戦の最盛期と位置づけ、仕入れや配送体制、販促策などの年間スケジュールを決めてきた。アマゾン独自の夏の企画は米国の新たな「商慣行」になりつつある。流通各社の戦略だけでなく、消費関連の経済統計にも影響を及ぼしそうだ。

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