独ダイムラー、ガソリン車に10年で100億ユーロ規模投資 禁止の動きをけん制
【フランクフルト=横田祐介】独ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長は11日、今後10年間で100億ユーロ(1兆3000億円)規模をガソリン車の開発に投じる考えを明らかにした。英仏などが2040年までにガソリン車など販売を禁止する検討を進めているのを「禁止するのは早とちり」とけん制した。
12日からフランクフルト国際自動車ショーが開幕するのを控えて記者会見を開いた。その中でツェッチェ氏はガソリン車などは「1990年以降、二酸化炭素(CO2)排出量は減ってきた」と指摘。今後もCO2排出量を減らすために、ガソリン車と並びディーゼル車にも投資を続ける考えを示した。
一方で同社はこの日、「メルセデス・ベンツ」の電気自動車(EV)ブランド「EQ」で、新たに自動走行するモデルを公開した。ダイムラーは7月、2020年をメドに電気自動車(EV)用の電池を独南部の本社近くにある主力拠点で生産する計画。EVや自動走行の分野の開発にも経営資源を投入する。