2019年6月17日(月)

塗料最大手アクゾ・ノーベル、同2位の買収提案を拒否

2017/3/10 5:55
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【フランクフルト=加藤貴行】塗料世界最大手のアクゾ・ノーベル(オランダ)は9日、同2位の米PPGインダストリーズから買収提案を受け、拒否したと発表した。米メディアによると、PPGは220億ドル(約2兆5080億円)でアクゾ買収を提案していた。PPGは同日、統合には合理性があるとして提案見直しを示唆した。交渉が長引く可能性がある。

アクゾ・ノーベルのロゴ(アムステルダム)=ロイター

世界塗料コーティング産業協会(WPCIA)がまとめた2016年の業界売上高ランキングによると、アクゾは163億3000万ドルで首位。PPGはこれに次ぐ153億7000万ドル。仮に両社が統合すると、現在3位の米シャーウィン・ウィリアムズに3倍近い差をつける圧倒的な首位になる。世界6位の日本ペイント(42億3800万ドル)も大きく上回る。

アクゾのトン・ビュフナー最高経営責任者(CEO)は声明で「求めていないPPGの提案は当社をかなり低く評価し、深刻なリスクと不確実性がある」と批判した。

同時にアクゾは売上高の3分の1を占める特殊化学品部門を独立させ、株式上場を含め検討すると明らかにした。特殊化学品は同社の営業利益の約4割を占め収益性は高い。ただ、買収提案報道でアクゾの株価は急騰している。アクゾ経営陣は株主価値を高める方策として、特殊化学品の独立方針を表明したとみられる。

一方、PPGは同日、2日にアクゾに提案をしたことを認め、マイケル・マガリーCEOは「統合は両社の利害関係者にとって最もよい利益をもたらす」と強調。提案を見直すことも示唆した。

化学業界では米ダウ・ケミカルと米デュポンの統合、独バイエルの米モンサント買収など大型のM&A(合併・買収)が相次いでいる。塗料にも再編の波が及んできた格好だ。

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