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米大統領選、投票進む 各地で早朝から行列

【ニューヨーク=伴百江】米大統領選の投票は8日、東部から中西部、西海岸へと広がった。民主党のヒラリー・クリントン候補と共和党のドナルド・トランプ候補の選挙戦は終盤まで接戦となったため有権者の関心も高く、東部ニューヨークでは朝早くから有権者が投票所に駆けつけた。

有権者らでごった返すニューヨーク市内の投票所(8日午前)

ニューヨーク州では午前6時(日本時間午後8時)に各地の学校やコミュニティセンターなどの施設を利用した投票所がオープンした。ニューヨーク市の中心部、マンハッタンのアッパーイーストサイドの中学校に開設した投票所では、出勤前の住民が早めの投票に訪れ、午前7時には長い行列ができていた。

1980年代から選挙管理委員会のコーディネーターをしているフロイド・ベイカーさん(87)は「こんなに大勢の投票者が朝早くから投票に来るのは初めて」と驚いていた。朝6時15分に投票に来たというジョンさん(67)はクリントン氏に投票。「女性蔑視のトランプ氏を倒してヒラリーに大統領になってほしい」と話した。

ニューヨーク大学近くの投票所を訪れたインテリアデザイナーのグレゴリー・リッチズさん(54)は、クリントン氏に投票すると語る。政党に登録したことがなく、米国には有力な「第3の党」が必要だと考えるが「クリントン氏は有能な政治家で、人気はないが課題を解決できる」とみているという。

投票所では混乱も見られる。投票者の登録をしているにもかかわらず、名前が見当たらずに投票できなかった人が出たもよう。マンハッタンのアッパーイーストで投票しようとしたディーンさんは「自分の名前が見つからず投票できない」と困惑。「予備選では投票できたのにおかしい」と憤慨する。

シカゴ市ダウンタウンの投票所前で投票を済ましたラモント・ウィリアムさん(28、弁護士)

民主党が強い中西部シカゴ市のダウンタウンで投票を終えたラモント・ウィリアムズさん(28、弁護士)は「今回は大統領選よりも地元選挙が重要」と話した。大統領選で誰に投票したかと尋ねると「ヒラリーでもトランプでも4年間しか持たない。誰に投票したかは言いたくない」(ウィリアムさん)

ただ言葉の端々にトランプ氏寄りかと思われる発言も。「国外の人々を助けるのもいいが、自国内の問題にもっと目を向けるべきだ」「環太平洋経済連携協定(TPP)にも懸念がある。自国内の貧富の差の解決が先」。道路は傷み、人々の暮らしは苦しい。政治家は市民の暮らしにもっと目を向けて欲しい――との思いだ。

一方、西海岸シリコンバレー地域の中心、サンノゼ市でも朝の7時に投票所が開場し、出勤前の人々が投票に訪れた。サンノゼ市のあるサンタクララ郡ではほとんどの人が投票用紙を事前に郵送で受け取る。事前投票の割合も高いため、投票所で並ぶ人の列はそれほど長くない。

IT(情報技術)企業に勤める40代の白人男性は「自分の周りには『トランプ支持者』はいない。きょうは子どもたちにも夜更かしを許して女性大統領の誕生をテレビで見守るよ」と話す。「記憶する限りで最もひどい選挙戦だった。トランプが負けても彼のキャンペーンの後遺症にしばらく悩まされそうだ」(50代白人男性)との声も聞かれた。

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